CH53型ヘリコプターから落下した操縦室の窓(『琉球放送』より)
 

 12月13日、沖縄海兵隊普天間基地のCH53型ヘリコプターが、隣接する小学校校庭に操縦室の窓を落下させた。明らかに人的ミスが原因の第1である。

12月7日、宜野湾市の保育園に落下したとみられる部品(『琉球放送』より)

 本事件の1週間前の12月7日には、宜野湾市の保育園で沖縄米海兵隊の同型ヘリコプターからの落下物とみられる部品が見つかったが、事件の解明と認知が行われていない。米誌『ニューズウィーク(12月7日電子版)』は、「放射性物質ストロンチウムを保護する透明キャップに酷似している」と記しているが、日本の報道では、米軍関係者の「あり得ない。飛行中に落下したとは考えられない。誰かが作為的に幼稚園内の建物の屋根に落とした可能性がある」といった見方を伝えているのだが、未だうやむやである。そして事案が連続した。

 沖縄米海兵隊は部品の落下を認めていないが、テレビ各局は保育園近くに住む主婦が事故発生時、「ドォーンという凄い音がして」と語る映像と、紐がちぎれた屋根上の落下物を放映した。宜野湾市・緑ヶ丘保育園のトタン屋根に落下した物は「In-Flight Blade Inspection System(IBIS)」(飛行中にヘリコプター回転翼ブレードの作動異常を感知する装置)のプラスティック製のカバーと判別できる。

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