今年もやっぱり台風の目 (C)AFP=時事

 

 フォーサイト編集部です。新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。

 本年も昨年同様、新年を迎えるに当たり、執筆者の方々に「2018年の注目点、気になること」をお聞きし、それを【「専門家の部屋」編】と【テーマ編】にまとめてみました。こちらは【「専門家の部屋」編】です。お楽しみください(タイトルをクリックすると、それぞれの執筆者の記事一覧ページにジャンプします)。

 

【アメリカ:足立正彦】 中間選挙における「与野党対立」の激化

 トランプ政権前半2年間の実績に対する有権者の判断が示される中間選挙が、2018年11月に実施される。昨年末にドナルド・トランプ大統領は、就任後初の立法上の成果となる税制改正法案を成立させることができた。だが、この法案は「大企業優遇」と有権者の目に映っており、各種世論調査でも税制改正への支持は軒並み低迷。中間選挙を前に与野党対立の一層の激化が予想され、新たなアジェンダが進展するとは考えられない。共和党は2017年11月のヴァージニア州などでの知事選の惨敗、12 月のアラバマ州上院議員補欠選挙の敗北に加え、スティーブ・バノンが共和党主流派を攻撃する姿勢を鮮明にしており、茨の道が続く。民主党は自党支持者や無党派層の「反トランプ感情」を活かして、中間選挙でどの程度議席を純増できるかに注目。

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