フォーサイト「2018年の注目点、気になること」（テーマ編）

こちらも世界の舞台で主役級　（C）AFP=時事

　フォーサイト編集部です。新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。

　本年も昨年同様、新年を迎えるに当たり、執筆者の方々に「2018年の注目点、気になること」をお聞きし、それを【「専門家の部屋」編】と【テーマ編】にまとめてみました。こちらは【テーマ編】です。お楽しみください（筆者名の50音順です。タイトルをクリックすると、それぞれの執筆者の記事一覧ページにジャンプします）。

【トランプ政権：青木冨貴子】 ロシア疑惑「ムラー特別検察官」は解雇か

　大統領選挙中のトランプ陣営とロシアの共謀を捜査するロバート・ムラー特別検察官が解雇されるという「悪夢」が現実味を帯びてきた。司法取引に応じた前大統領補佐官のマイケル・フリンが両者の共謀を実証する重要な証言をしている可能性は強く、ドナルド・トランプが次第に追い込まれてきたことは明らか。このままムラーの捜査が進むことはどうしても止めたいトランプは拳を握りしめているものの、表向きには「現時点では特別検察官を解雇するつもりはない」と宣言した。しかし新年早々、突然気を変え、思い切った判断を下す可能性は大いにありえる。議会の反発は大きいだろうが、そんなことを気にするトランプではない。ニューヨーカーは固唾を呑んで成り行きを見守っているのだ。

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