ドローンはすでにあらゆる産業現場で実用されているが……(C)時事

 

「岩瀬さん、知っていますか? 今ではシェールガスの生産現場でドローンが使われているんですよ。坑井の数も多く、当然幹線パイプラインまでたくさんの支線パイプラインが敷かれています。生産が開始されるとほぼ『無人』になりますが、補修点検は必要です。これまでは定期的に作業員が現場を見て回っていたのですが、今ではドローンがその代わりをつとめているのです。コストは大幅に削減されました」

 この話を業界関係者から聞いたのは2016年秋だ。

 同じころ、北海油田の海底に備え付けられた生産装置の補修点検に作業用ロボットが使われているという話も聞いた。

 あれから1年半、石油開発業界のデジタル化は驚異的なスピードで進展しているようだ。

『Financial Times』(FT)のウェブ版が「Drillers turn to big data in the hunt for more, cheaper oil」と題する記事を、東京時間2018年2月12日14時頃にアップしている。書き出しが上手いなあと思ったら、筆者はエネルギー編集長エド・クルックスだった。

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