2005年の第1副首相就任から続いたプーチン大統領(右)との「二頭体制」も終わりを迎えそうな、メドベージェフ首相(左)(C)AFP=時事

 

 3月18日投票のロシア大統領選挙は、現職・ウラジーミル・プーチン大統領(65)の圧勝が確実で、盛り上がりに欠ける無風選挙となろう。反政府活動家のアレクセイ・ナバリヌイ氏は選挙ボイコットを呼び掛けており、投票率が焦点になりそうだ。2012年からの3期目にウクライナ領クリミア併合やシリア空爆など地政学的冒険主義を展開したプーチン大統領は、4期目は一転して内政課題をテーマに掲げており、「内向き」となる可能性がある。首相の人選、後継者選びなど、選挙後の人事も注目点だ。

8人が立候補

 中央選管が出馬を認めた候補者は、プーチン氏のほか、共産党公認で農場経営者のパーヴェル・グルジニン氏(57)、極右・自民党のウラジーミル・ジリノフスキー党首(71)、紅一点のリベラル派、クセニア・サプチャク氏(36)、改革派政党・ヤブロコのグリゴリー・ヤブリンスキー党首(65)、化学・肥料工場の経営者を務めたボリス・チトフ氏(57)、ソ連再興を訴えていた保守派のセルゲイ・バブーリン元下院副議長(59)、共産党分党グループから出馬したマクシム・スライキン氏(39)の8人。

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