3月13日、文在寅大統領の特使として平壌を訪問した徐薫国家情報院長(左)と面会する、安倍首相(中)と河野外相(右)(C)時事

 

 中朝首脳会談で習近平中国共産党総書記(中国国家主席)は、中国共産党と中国は中朝友好関係を非常に重要視しているとした上で、(1)新たな情勢下での習総書記と金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の相互訪問を含め、特使の相互派遣、書簡のやりとりなど日常的な連絡を保持し、上層部交流を行う(2)戦略面の意思疎通という伝統的方法の十分な活用(3)地域の平和・安定・発展の積極的促進(4)両国民の交流・往来を強化し、中朝友好の民意の基礎を固める――の4方針を示した。

習総書記の訪朝時期は?

 金正恩政権がスタートしたのは2011年12月。それから6年余で、金党委員長はようやく中国の地を踏んだ。一方、習近平総書記は2014年7月に韓国を訪問したが、北朝鮮は訪問していない。最高首脳同士の相互訪問は、中朝関係正常化の根幹だ。

 金党委員長の訪中が実現したことで、次は習総書記の訪朝がいつになるかが焦点になる。北朝鮮側の発表では、「金正恩委員長は、党と政府の名義で習近平主席が便利な時期に朝鮮を公式訪問することを招請し、招請は快く受諾された」としたが、中国側発表では習総書記の訪朝に関する言及はない。

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