「大風呂敷」にならねばよいのだが……(バーレーンの首都マナーマ市街)

 

「バーレーンで同国史上最大の石油を発見」とのニュースが4月2日(月)に流れたとき、そもそも「誰が」発見したのかが報道されていないのが不思議だった。また、関係したとされる技術評価会社「DeGolyer & MacNaughton」が「水曜日に詳細評価結果を発表する」とのことだったので、これは待つしかないな、と筆者のFacebookでコメントしておいた。

 その後、同社のHPをチェックしているが、関連発表はない。

 そうこうしていたところ、東京時間4月5日午前4時頃、『Financial Times』(FT)が「Bahrain discovers 80bn barrels of shale oil offshore」と題して報じていた

 筆者は、この記事を読んで「やはり」と思った次第だ。

開発に挑むメジャーは?

 皆さんもご存知のように、シェールオイルやシェールガスは、シェール(頁岩)という浸透率や孔隙率の低い硬い岩石のなかに胚胎しているもので、大量の水を高圧で注入することによりオイルやガスが流れるような隙間を人工的につくることによって生産できるようになったものだ。また、できた隙間がすぐには閉じないように、「プロバンド」と呼ばれる砂に特殊な化学物質をまぜたものを一緒に投入している。容積あたりの含有埋蔵量が少ないため、坑井1本あたりの生産量が少なく、生産期間も短い。そのため、生産量を維持するためには非常に多数の坑井を連続的に掘削する必要がある。

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