昨年の覇者セルヒオ・ガルシアに栄光のグリーンジャケットを着せてもらうパトリック・リード。強靭な精神力で栄冠を手中にした(C)AFP=時事

 

『ゴルフの祭典』マスターズが終わり、早4日が経過した。今年の大会の米国におけるテレビ中継の結果が、いろいろな角度から次々に報告されている。

 スポーツ専門チャンネル『ESPN』が中継した予選2日間は350万人が視聴し、前年比46%アップ。『CBS』による決勝ラウンドの中継は、3日目が前年比24%アップ。1300万人が視聴した最終日は前年比18%アップで、2015年大会の1420万人に次ぐ高い数字を記録した。

 今年のマスターズは開幕前からタイガー・ウッズで沸いていた。3年ぶりのマスターズ出場となったウッズが13年ぶりに「オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ」で復活優勝を遂げるのではないか。その期待が今年のテレビ中継の視聴率を押し上げたことは疑いようもない。

 昨年4月に生涯4度目の腰の手術を受けたウッズは今年1月に1年ぶりに米ツアーに復帰し、5試合に出場してラスト2試合で優勝争い。そんなふうに復活の兆しを十分に見せていたウッズに人々がマスターズでの復活優勝を期待したのは、当然の成り行きだった。

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