決定版「竹島に興奮する韓国」の研究

執筆者:黒田勝弘2008年9月号

日本側が公式的立場を述べることすら認めないほどエスカレート。興奮しまくる韓国世論とどう付き合っていけばいいのか。[ソウル発]韓国は竹島(韓国名・独島)問題でなぜあんなに興奮するのか。あの興奮ぶりは尋常ではない。二十一世紀の現在、国際的にもあれは異例である。このナゾを考える前にいっておくが、われわれ日本のメディアは、この問題を取り上げる時は必ず「竹島(韓国名・独島)」と双方の島の名称を紹介するが、韓国のメディアではこういうことはしない。いつも「竹島」抜きである。 韓国は日本が相手となるとひたすら“ジコチュウ(自己中心)”で、自己主張に満ち溢れている。しかしひょっとして、国民感情を刺激する領土問題というのは、国際的にはこれが普通なのかもしれない。われわれ日本のメディアが、あまりに相手の立場への配慮をし過ぎているのかもしれないと、ふと思うほど、韓国は“ジコチュウ”が激しい。 日韓の間ではこのほか、歴史認識や歴史教科書などをめぐってもしょっちゅう対立や摩擦がある。これについても日本ではそのまま「歴史問題」とか「教科書問題」というが、韓国では必ず「歴史歪曲問題」とか「教科書歪曲問題」などという。「日本は歪曲している」とする自らの主張を大前提に、すべての話が展開されるのだ。

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