福島県で「梅毒患者」が急増中

執筆者:上昌広2018年6月11日
梅毒トレポネーマの電子顕微鏡写真(筆者提供、出典:Centers for Disease Control and Prevention’s Public Health Image Library)

 

 福島県で梅毒が増えている。2016年の人口10万人あたりの梅毒患者数は3.63人。これは東京都、大阪府に次いで第3位だ。2014年まで全国で40位以下だったが、急増した。

 状況は現在進行形だ。今年5月1日、いわき市保健所は4月22日現在の梅毒患者数が20人であると発表した。ここ10年で最悪のペースだ。2014年、いわき市内の感染者はゼロだったが、2015年以降に急増した。

 なぜ、福島県で梅毒患者が急増したか、正確な理由はわからない。今後の研究が必要だ。

 私が注目しているのは、ソーシャルネットワークシステム(SNS)との関連だ。意外かもしれないが、福島県はSNSが盛んな地域だ。株式会社モニタスが全国の2830人を対象にインターネットで調査したところ、福島県のフェイスブック利用率は47.5%で全国1位だった。全国平均の33.6%を大きく上回る。

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