日本人に「縁」はあるか(筆者撮影、以下同)

 

 全米オープン(6月14日~18日)はゴルフのメジャー4大大会の1つだが、オープン競技ゆえ、その門戸は広く開放されている。プロもアマチュアも外国人選手も、出場資格さえ満たせば、誰もが挑むことができる。

 今年、全米オープンにエントリーしたのは総勢9049人。そのうち14日からの戦いに挑むことになったのは、トッププレーヤーをはじめ全米各地や英国、日本などの地区予選を勝ち抜いた156人だ。

 その156人の出場者の中で、アマチュアは20人。これは1962年以来、最大の人数だ。そして2013年以降、アマチュアの出場人数は6年連続で増え続けている。

 かつて「球聖」と呼ばれたボビー・ジョーンズのように、生涯アマチュアを通すケースももちろんあるが、狭き門を潜り抜けて全米オープンに挑むアマチュアは、多くの場合大学生などの若いゴルファーで、大会出場後にプロ転向し、米ツアー選手を目指す。その人数が増えていることは、米ゴルフ界の将来に向けた未知数も大きいと言える。

 同様に、外国人出場者が増えることは、ゴルフ界の国際化が進んでいることの証でもある。今年は日本から松山英樹、小平智、秋吉翔太の3人だけが出場予定だったが、直前になって日本予選を経て補欠に位置付けられていた星野陸也にも出場枠が巡ってきた。

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