最近、「男性の子育て」に注目が集まっている。この背景には、共働き夫婦の割合が高まる中で、夫も家事育児を分担せざるをえないという側面もあるだろう。しかし、積極的に子育てを楽しもうという男性も、着実に増えていると感じている。 先日、筆者の二歳の息子が通っている「あきやま保育室」(三鷹市)の保護者会があった。そこで、小欄を読んでくださっているお父さんと出会った。最近の保育園の保護者会は夫婦ともに出席するケースが増えている。 しかも出席するお父さんたちの「子育てトーク」はお母さんとは一味違うものがある。「息子は女の子を追いかけまわしているようですが、父親譲りですみません」、「娘は追いかけまわされて喜んでいるのですが、父親の心境は複雑です」など、パパたちの子どもを観察する眼のユニークさ、絶妙な語り口に、筆者は腹を抱えて笑った。 昨秋、「男性の子育てシンポジウム」で、主催者の女性が「子育てする男性のトークは例外なく面白いことを発見した」という感想を述べていたが、筆者も同感だ。 話が面白くなるだけではない。男性が子育てに取り組むことには大きなメリットもある。筆者は昨年、自分が育児休業を取得する前に、参考にしようと考えて「男性の育児休業取得者」をヒアリングしてまわった。

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