「いくらなんでも、でしゃばりすぎだろう」。みずほフィナンシャルグループの行員たちが、齋藤宏みずほコーポレート銀行会長の行状に呆れている。 たとえば四月初旬に開かれた部店長会議でのこと。銀行の部店長会議は、冒頭に頭取が経営方針や今後の戦略を話し部店長に考え方を行き届かせるために行なわれるものなのだが、なぜか冒頭挨拶をしたのは齋藤氏。同じく頭取が交代したみずほ銀行の部店長会議では、西堀利・新頭取が冒頭挨拶しており、会議の出席者からは「いくら佐藤頭取が子飼いで、齋藤会長が事実上の院政を敷いているといっても、やり過ぎ」と反発する声が上がっている。 別の話もある。みずほグループは東京・大手町の旧富士銀行跡地に新本部ビルを建設する予定。完成は五年後だが、「齋藤会長は新ビルの会長室の造りや、廊下の位置にまで注文を付けている。それまで居座るつもりなのか」と失笑を買っている。 齋藤氏といえば、民放局女性記者との「浮気現場」を写真誌に撮られ銀行の名誉を著しく傷つけたにもかかわらず、なぜか会長へと昇進し生き延びた人物。誰かが早めに首に鈴をつけないと、また火傷をするのでは……。

記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。