国際テロ組織アル・カエダが、イスラム過激派に対し、パキスタンの核兵器や核技術を奪取するよう呼びかけているとの情報がある。 パリの国際治安筋によれば、フランス治安当局は先ごろ、イスラム過激派のウェブサイト「アルファジル・センター」上でアブ・ヤヒャ・アルリヒと名乗るアル・カエダ幹部がパキスタンの腐敗と堕落を非難し、ザルダリ現政権を打倒するジハード(聖戦)を呼びかけたことを確認した。 この呼びかけを受け、いくつかのイスラム過激派がインターネットを通じ、パキスタンを攻撃して核兵器を奪取する計画への協力を支持者に訴えているという。 ある過激派のサイトでは、攻撃対象とすべき世界の核施設リストを挙げ、最初の標的としてパキスタンの十七カ所の核施設に対する攻撃計画に着手したことを示唆している。さらに「パキスタンの核開発の父」といわれるカーン博士を拉致して核技術を入手しようという計画まで画策している可能性があるという。 前出のパリの国際治安筋は「イスラム過激派によるザルダリ政権攻撃計画情報が、アル・カエダのナンバー2であるザワヒリがパキスタン南西部のクエッタに潜伏した時期から流れ始めたことに注目している」と述べている。

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