一月に開催された中国新エネルギー国際サミットで、中国の国家エネルギー局の幹部は「世界の太陽電池パネル生産量は二〇〇九年に(発電容量換算で)約一万メガワット(MW)分となり、うち四〇%は中国が生産した模様だ」と語った。 世界金融危機による市場低迷から、〇九年の太陽電池市場はゼロ成長の六千―七千MWにとどまると予測されていた。しかし、実際には前年比五〇%前後の成長を遂げたとみられる。海外の調査機関の集計したデータはまだ公表されていないが、中国の大手太陽電池パネルメーカーの生産状況をヒアリングすると、冒頭の幹部の発言も大げさではないことがわかる。 中国にはサンテックやインリーなど海外で株式上場した大手が七社ある。半導体産業新聞の推計によると、これら七社の年産能力は〇九年末に合計四千二百MWに到達し、年間二千七百MWの太陽電池パネルを生産した。最大手のサンテックは年産能力一千MWに対して六百五十MWを生産。業界二位のインリーは能力が六百MWで、実績が四百九十MW。三位のJAソーラーは能力八百MWで実績が四百五十MWとなった。 サンテックはすでに日本最大手のシャープを上回り、インリーとJAソーラーも日本の二位、三位の京セラと三洋電機を超えた。

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