尖閣問題のこれから

執筆者:フォーサイト編集部2010年9月27日

 尖閣沖衝突事件の容疑者が釈放されました。それでも今のところ、中国の強硬姿勢に変化はありません。本日の読売新聞は、「強硬中国に手詰まり感」という記事で、外務省関係者の「首相らは中国側と落としどころを調整せず、根拠なく事態が収拾すると楽観していた可能性が高い」というコメントを載せています。週末に始まる臨時国会で、政府は集中砲火を浴びることになりそうです。

 この問題に関しては、いくつもの論点があり、「フォーサイト・フォーラム」には多くの有益なご意見が寄せられています。引き続き、より多くの皆様のご参加をお待ちいたします。

 本日の更新記事は、獨協大学教授・竹田いさみさんの連載「80時間世界一周(69)45万人が働く『富士康』の要塞工場」。中国で賃金アップを求める工場労働者の反乱のきっかけとなった『富士康』工場の視察レポートです。

「専門家の部屋」は7つの新エントリ。「紛争解決で見せた中印『阿吽の呼吸』(その1)」「同(その2)」(以上、インド)、「イスラム過激主義の台頭が教えるアフリカ研究の陥穽」、「尖閣諸島事件をみて、再び援助政策について考える」(以上、アフリカ)、「船長釈放:『指揮権発動しなかった』ことが問題ではないか?」(行政ウォッチング)、「北朝鮮論調がトーンダウン」(朝鮮半島)、「CIAスポークスマン」(インテリジェンス)。 

記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。