北朝鮮海軍が、韓国への攻撃準備を整えている可能性が濃厚になっており、韓国当局は重大な懸念を抱いている。

 日本の軍事筋によると、ことの発端は昨年六月に黄海で発生した韓国と北朝鮮との間での「交戦」だったようだ。北朝鮮側が事実上敗走した形となったことで、金正日総書記から「一年以内に報復攻撃を仕掛けて、必ず雪辱を果たせ」との極秘指令が出されていたという。

 こうした事情を裏付けるように、北朝鮮サイドから報復を示唆する報道がこれまでに数百回に達している他、北朝鮮海軍の訓練回数が激増、特に黄海方面での訓練は実戦レベルに達している。

 前出の軍事筋によると、北朝鮮海軍は昨年夏以降、日本海側の基地で、特殊潜水艇の増産、実戦配備を断行。軍の特殊部隊や秘密工作員を上陸させるための新型水中推進装置の開発も終了、実戦配備段階に入っているという。

 同筋は、二月十六日の金正日総書記の誕生日の前後や、四月の韓国総選挙に合わせて北朝鮮海軍が軍事行動を起こす可能性が強いと分析、韓国国内への侵入攻撃が実施される可能性もあると警戒している。

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