七月の沖縄サミットを控え、韓国政府が、サミット参加のため日本を訪問する首脳を会議の前夜にソウルへ招待し、金大中大統領との会談を実現させようと躍起になっている。

 現在、韓国外交通商部が力を入れるサミット参加国の優先順位は、一位は米国と英国。二位がドイツとカナダ、三位がフランス、イタリア、ロシア、そしてオブザーバーとして参加する可能性のある中国だ。

 この中で韓国訪問が最も有力視されているのは、クリントン米大統領。ワシントンの韓国外交関係者によると、クリントン大統領はヒラリー夫人と一人娘のチェルシーさんを伴い沖縄サミット終了後、一日の予定で訪韓し、首脳会談を行なう計画だという。米韓首脳会談が実現すれば、金大統領は北朝鮮に対する韓国の太陽政策について、米国の支持を改めて確認し、一方で通貨危機を克服した自らの政治的な功績について語るとみられている。

 だが、韓国政府が最も訪問を望んでいるもう一人、ブレア英首相は、ソウルからの再三の要請にも拘らず、まだ態度を明らかにしていないという。その理由は、ブレア首相がソウル訪問より北京訪問を積極的に考えているからだといわれる。

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