「よど号」乗っ取り実行犯グループの子供の一人が、北朝鮮から日本に密入国しているという噂が治安関係者の間で流れている。 実行犯グループでは以前、同じく北朝鮮から日本に潜入していた柴田泰弘が逮捕されているが、グループの子供が帰国していれば初めてのケースである。 その子供は実行犯を父に持ち北朝鮮で生まれた二十歳代の男性で、母親は北朝鮮の女性と見られている。 日本には北朝鮮から第三国経由で来たとの見方が有力だ。現在は関西のある国立大学に大学院生として籍を置いているという情報もある。「どうやら、中国人留学生を装っている可能性が高い。大学の卒業証書やパスポートなど日本への留学に必要な書類は、中国では比較的簡単に手に入れることができる。中国からの留学生には身元引受人が必要だが、それもある日本人がなっている」(事情通)という。 密入国の目的は定かではないが、「日本に来たのは亡命する危険がないと見なされている証拠で、北朝鮮側の信頼も厚いはず。金正日の息子と年齢も近く、息子世代の側近育成の一環とも受け取れる」(北朝鮮ウォッチャー)といった憶測を呼んでいる。

記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。