中国の江沢民主席は、台湾・独立派の台頭を阻止できなかったとして指導部批判を強める軍部を懐柔するため、空母の購入を画策したが、台湾、韓国などの意向を受けた米国の反対に遭い、計画を断念せざるを得なくなったようだ。

 香港の消息筋などによれば、江主席が購入を企てたのはロシアの黒海艦隊の老朽空母一隻。同主席の意向をくんで、香港の董建華行政長官が自分のダミー会社を使ってロシアと交渉を進めた。ロシア側としても、黒海艦隊がもて余している老朽空母がカネになるなら、「渡りに船」と交渉は順調に進んだ。

 中国の軍拡に神経をとがらせている米国も「老朽化して実戦にあまり役立たない空母なら黙認する」旨、中国側に伝えたもようだ。

 ところが、この話が台湾、韓国、フィリピンなどの情報機関に漏れたことから状況は一変。台湾を筆頭にこぞって猛反対し、米国に阻止するよう懸命に働きかけた。

 これを受け米国はロシアに対し売却を控えるよう要請する一方、中国側に対しても「黙認」から「反対」へと態度を豹変。結局、江沢民主席もロシアとの交渉打ち切りを指示したという。

記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。