反米テロの黒幕とされるサウジアラビア出身のテロリスト、オサマ・ビン・ラディンの支持グループがシドニー五輪期間中に同市近郊の原子炉を標的とするテロを計画していたと報じられたが、実はこの計画が本当のテロ作戦を隠すためのカムフラージュだったとの見方が浮上してきている。 ラディン一派を追跡している米情報筋によれば、イスラエル治安当局によって先ごろ逮捕された三人のイスラム過激派の秘密メモから、カムフラージュ作戦が発覚した。 ラディンは各国に潜伏する工作員や支持者に対し、治安当局の目をシドニー五輪に向けさせるため、「さまざまなおとり行動」を繰り返し起こすよう指令。 その一方で五輪期間中に一部中東諸国やイスラエルに決死隊を送り込み、米国大使館への自爆テロを含む大規模な破壊活動を展開することを計画しているという。「原子炉攻撃計画」を最初に摘発したニュージーランド警察当局もその後、米治安当局の協力を得て綿密に調べたところ、ラディン一派によるカムフラージュ作戦に危うくひっかかるところだったことを認めたといわれる。

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