韓国国家情報院(前国家安全企画部)により、事実上軟禁状態にある黄長ヨプ・北朝鮮労働党元書記が、再び亡命を決心したようだ。 黄長ヨプ氏が第二の亡命地として希望しているのは米国。黄氏と共に亡命して以来、事実上のスポークスマンを務めてきた金徳弘氏は、「韓国政府と国家情報院が自由な活動を保障してくれない場合、反金正日活動や北朝鮮民主化を推進するため、第三国に亡命するしかない。現在米国、日本などから講演依頼が来ている。米国で新しい大統領が誕生する瞬間、米国の訪問が可能になる」と話している。 ワシントンにある安全保障問題専門のシンクタンクの上級研究員は、「黄長ヨプ氏はいろいろな面で情報価値の高い人物」とし、「黄長ヨプ氏が米国亡命を願う場合、韓国との外交的な摩擦が多少あっても、国務省、CIAなどの情報機関は積極的に迎えるはずだ」と言う。 北朝鮮についての黄長ヨプ氏の活動が金大中大統領の太陽政策に反するとして国家情報院は夏以来、黄氏の対外活動を中止させている。十一月初めに黄氏はインタビューで軟禁状態に抗議し、現在、国家情報院とは対立関係にある。

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