米国情報機関は金正日総書記が亡命する場合、スイスを第一候補地として選択する可能性が高いと見ている。ワシントンの北朝鮮関連情報関係者は、「昨年十月から一カ月に少なくとも二回、金正日総書記の専用機がスイスのチューリッヒに飛んできている」と話し、チューリッヒに来る専用機にVIPが乗っている様子がないことから、一連の専用機の飛行は金正日総書記の亡命演習ではないかと分析している。 米情報当局は、金正日総書記が自分の側近を使い、スイスに少なくとも四十億ドル以上の秘密資金を預けているとみているという。 この情報関係者は、「後継問題について、金正日は息子の金正男への世襲を全く準備していない。金正日は、北朝鮮が自分の世代で終わる国と信じているのではないかと思う」と話した。金日成主席から金正日総書記への権力委譲の準備は、金正日総書記が三十歳の時から公に始まり、二年後に終了した。金正日総書記と先妻、成恵琳との間の長男、金正男は、現在二十九歳。九〇年からモスクワ外国人学校、引き続きジュネーブの国際学校で学び、最近、北朝鮮に戻った。現在は、国家安全保衛司令部の要職に就いている。

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