ペルーのフジモリ前大統領の側近だったモンテシノス元国家情報部顧問の所在についてはパナマ、コロンビア、ベネズエラなど諸説紛々だが、同元顧問が顔を整形したことが各国当局の捜査を困難にしているとの見方が有力だ。 ペルー内務省および陸軍関係者が明らかにしたもので、同元顧問は昨年暮れ、以前から懇意だったベネズエラ内務省元高官の手引きでコロンビア経由でカラカスに入り、目、口、鼻、頬、あごなど顔のほとんどすべての部分について整形手術を受けたという。 同元顧問自身、ペルーでの極左ゲリラ掃討作戦の陣頭指揮を執った際、顔を整形して当局の追及を逃れていたゲリラ幹部を何人も見破ったことがあり、その経験からどのように整形すれば正体が分からなくなるか熟知しているといわれる。 ペルー内務省筋は「整形手術を受けた後、ベネズエラの知人と会っても自分だと見破られなかったことで自信をつけたらしく、モンテシノスはカラカス市内はもとより、コロンビア、ボリビア、パナマなどにも出向き、不正蓄財した金の処理や麻薬取引に駆け回っているようだ」と語っている。

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