インドネシアのメガワティ大統領が初の外遊でASEAN各国を訪問したが、最初の訪問国フィリピンで八月二十一日にアロヨ大統領と会談し、経済協力や民主化問題で意見を交換した。両大統領は共に父が元大統領で、民主化を象徴する存在という共通点があるだけに、会談は終始和やかな雰囲気で行なわれた。 この時、公式に発表された会談結果とは別に、実は、一つ水面下で重要な意見交換が行なわれていた。それは、両大統領と同じように指導者の娘であり、民主化運動の象徴でありながら、現在自宅軟禁状態にあるミャンマーのアウン・サン・スー・チー国民民主連盟(NLD)書記長に関してだ。 メガワティ大統領側近などによると、非公式会談で、両首脳は今後、スー・チー氏の軟禁解除、そしてミャンマーの民主化促進に向けて最大限の努力を傾けることで意見が一致したという。 メガワティ大統領は、その後訪問したミャンマーで、軍政首脳らと会談し、民主化に向けてさらなる努力をするよう求めたという。また、アロヨ大統領も早期のミャンマー訪問実現で同様のメッセージを伝える方針といわれている。

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