北朝鮮の軍事顧問団が米国の同時多発テロの実行犯と直接的な関係を持っていた可能性が強くなった。 米議会の外交安保委員会関係者によると、現在、連邦捜査局(FBI)が尋問中のスーダン出身の容疑者が、北朝鮮軍事顧問団とテロリストとの関わりについて重要な情報を提供したようだ。スーダン国内のテロリスト訓練施設にテコンドー師範の資格を持った北朝鮮軍事顧問約十名が常駐しており、同時多発テロの実行犯の一部を訓練したという。 これまで米国は韓国との外交関係も考慮し、北朝鮮に対する非難を自制してきた。しかし、アフガニスタンへの攻撃終了後、北朝鮮とテロリストの関係について本格的な調査に乗り出すとみられている。この関係者は、「アフガン東部にあるオサマ・ビン・ラディンの訓練施設で北朝鮮人が化学兵器の訓練指導をしているという情報がある」とも言う。 米国務省は十月五日に近年動きのなかった日本赤軍をテロリスト名簿から除外したものの、依然、北朝鮮は七つのテロリスト支援国家のうちの一つであることを示唆。北朝鮮は、スーダン、アルジェリア、リビア、シリア、イラクなどにテコンドー師範の資格で軍事顧問団を派遣しているとみられている。

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