米国で情報機関が扱う機密情報のコード分類が一新される。CIA(中央情報局)、FBI(連邦捜査局)、DIA(国防情報局)など米情報機関は、同時多発テロを未然に防げなかった反省から組織改革に乗り出しているが、一連の改定作業を担当するのは、テロ対策の一元化を目的に十月に創設されたばかりの国土安全保障局だ。 米国の情報機関はこれまで、通信やインターネットを通じて間接的に得た情報には「gamma」や「umbra」、要員が直接得た情報には「moray」といった具合に、分類コードをつけてきた。だが、新たな情報コードには国土安全保障局(office of Homeland Security)名称からとった「homesec」というコードが使われ、機密の度合いに応じて「topsecret-homesec」「secret-homesec」といった形で区分されるという。 トマス・リッジ国土安全保障局長官の下で進む情報コードの改定作業は、情報機関に対する懲罰の象徴といえるが、同時に各情報機関が入手した情報を専有し、テロ防止に役立てることができなかったという“欠陥”を正すための措置でもある。

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