ドイツがアフガンに兵力を増派している。アフガニスタン国際治安支援部隊(ISAF)にはすでに千人規模のドイツ軍将兵が駐留しているが、連邦議会は千二百人前後までの増員を認めた。 現在、アフガンには百人程度の特殊部隊KSKも送り込まれており、米国が進めているアル・カエダおよびタリバンの残党摘発に協力しているが、さらに作戦に対応した人員や機材が追加される。四月末までに歩兵移動車輛の「ディンゴ」十二輛、装甲車「フックス」四輛、空挺戦車「ヴィーゼル」十二輛、装甲輸送車「ヴォルフ」十一輛の増派が決まっている。 また、ISAFとは別に展開しているカブール多国籍部隊の実質的な指揮権も、現在の英国からドイツに移りそうだ。その任にあたるのはカール・ヒューベルタス・フォン・バトラー司令官で、NATO(北大西洋条約機構)加盟国としてやはりアフガンに派兵を決めているトルコも、実質的に彼の指揮下に入ることに。 ドイツは米軍の対イラク軍事行動を見越してすでにクウェートにもABC(核・生物・化学)兵器対応の特殊部隊を送り込み、「貢献」は英国に次ぐと評されている。

記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。