「チャールズ皇太子の宿命」

執筆者:名越健郎2002年4月号

「わたしの曾祖母はあなたの曾々祖父(エドワード7世)の愛人でした。わたしたちもどう?」 チャールズ英皇太子の愛人、カミラ・パーカー・ボウルズさんは、パーティーでの最初の出会いでこう語りかけ、皇太子をうならせたという。チャールズ皇太子のロイヤル・ジョークには定評があり、来日時に行なった国会演説では冒頭、「歴史で2番目に古い職業の代表としてお話ししたい」と王族を売春婦に次ぐ最古の職業と自嘲したこともある。 皇太子は以前、離婚した故ダイアナ元妃について、「ジョークが通じない」とこぼしており、カミラさんに惹かれた理由もユーモアのセンスにありそうだ。 クリントン前米大統領がチャールズ皇太子と会談した際、ささやいた。「わたしなら、ダイアナを選んでいただろう」 チャールズ皇太子がバッキンガム宮殿で車を運転中、過ってエリザベス女王の愛犬をひき殺してしまった。皇太子が打ちひしがれていると、空から神が降りてきて言った。「将来チャールズ3世となるあなたが、なぜうなだれているのか。あなたの望みをかなえてあげよう」「では、この犬を生き返らせてほしい」「それは無理だ。他の望みにしてくれ」「では、カミラを美しい女性にしてほしい」

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