サウジアラビアが核兵器の開発・取得を目指しているとの噂が流れるなか、パキスタンの核科学者が秘密裏にサウジを訪問したとの説が出てきた。 中東の外交筋によると、パキスタンの「原爆の父」と呼ばれるカーン博士の研究所で勤務していたパキスタン人の核科学者や技術者グループが十月下旬、サウジ政府の特別機でリヤド入りした。これら科学者らは入国審査や税関も一切通過しない特別待遇で、サウジの軍専用施設に入ったという。 米国の一部マスコミは先に、核保有国のパキスタンが核開発技術を提供する見返りに、サウジから低価格の原油供給を受ける秘密合意が成立したと報じた。パキスタン核科学者らのサウジ秘密訪問が本当なら、その裏づけになる。 十月中旬にサウジのアブドラ皇太子が大型軍事代表団を率いてイスラマバードを訪問した際、両国が敵から攻撃を受けた場合、互いに軍事的支援を行なうことなどで合意したとの有力情報もある。 いずれについてもイスラエルの情報機関モサドによる情報操作の可能性があり、真偽は不明だ。

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