アル・カエダと関係が深く、イラクで反米武装活動を行なっているとされるアブムサブ・ザルカウィが、米軍の女性兵士の誘拐を計画中との有力情報がある。 複数のイラク駐留米軍筋によると、米情報機関はこのほど、ザルカウィ率いる「タウヒードとジハード集団」の内部連絡の盗聴に成功。その結果「イラクに駐留する米軍の女性兵士を早急に誘拐し、その映像を公開すべし」とのザルカウィからの指示が確認されたという。 米情報機関関係者は「ザルカウィはアブグレイブ刑務所でのイラク人虐待への報復として米国人斬首処刑を行なった張本人。今度は米人女性兵士を誘拐し、その様子をビデオで見せつけて、西側世界に衝撃を与えることを狙っている」と述べている。「同刑務所での虐待に米人女性兵士が加わっていたことへの報復として、米人女性に屈辱を与えるのがザルカウィの狙い」との見方もある。 イラクに駐留する十四万人の米兵のうち、女性は約一万人で、救急医療、車両の運転、一般事務などに携わっている。米軍当局は情報当局からの連絡を受け、女性兵士誘拐防止のための新たな防衛措置を取っているという。

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