中東―危機の震源を読む
中東―危機の震源を読む(78) 中東民主化がアメリカに迫った政策転換
[カイロ発] オバマ米大統領が5月19日に国務省で行なった演説は、大規模デモがもたらす中東諸国の政治変動を受けた米国のこの地域に対する政策の新たな指針を示したものだ。昨年12月17日にチュニジアの小地…

中東―危機の震源を読む(77) カイロからアレクサンドリアへ──革命の政治地理学(革命エジプトのフィールドノート1)
[カイロ-アレクサンドリア発] 3月半ばから4月初めにかけて、カイロを拠点にアレクサンドリアへも足を伸ばして、革命後のエジプト社会を観察している。このエジプトの2つの主要都市でのフィールドノートを、随…

中東―危機の震源を読む(76) エジプトが歩む移行期政治プロセスの緊張
[カイロ発] ムバーラク政権崩壊後のエジプトの移行過程の政治プロセスは、危ういバランスの上で進んでいる。3月19日に憲法改正案への国民投票が行なわれ、77.2%の賛成票により信任されたのを受け、国軍最…
中東―危機の震源を読む(75) 震災・原発事故報道のさなか、中東で何が起こっていたか
日本で大地震が発生し、それに伴う津波が間をおかず押し寄せ、そこから引き起こされた原発事故が拡大していく過程で、年初以来、アラブ世界の政治変動に大部分の時間を割いていたBBC、アル=ジャジーラ、CNN…
中東―危機の震源を読む(74) 「本丸」サウジアラビアは3・11デモ計画を食い止められるか──サウド家支配体制の正念場
「大規模デモ」の圧力が次々とアラブ諸国の政権を揺るがす中で、世界的な関心は「果たしてこれがサウジアラビアに及ぶのか」に集約される。これは中東専門家だけでなく、経済アナリスト、そして(日本にはほとんど存…

中東―危機の震源を読む(73) アラブ政権崩壊の共通パターンを分析する
大規模デモの圧力で政権が崩壊したチュニジアとエジプトに続き、両国に挟まれたリビアでも、カダフィ政権は国土の多くを掌握できないまでの打撃を受けた。たとえ周辺に蓄えた軍事力と資力によって一定期間存続し、…
中東―危機の震源を読む(72) 中東諸国に走る社会的亀裂――リビア、バーレーンの大規模デモで何が起きるか
エジプトの政権崩壊によって雪崩を打って波及する中東の激動は、まずペルシア湾岸のアラブ産油国の中で最も脆弱な君主制国家であるバーレーンに及んだ。首都マナーマ中心部の「真珠広場」を、エジプト革命の中心部…

中東―危機の震源を読む(71) 中東激動日録 エジプト民主化への道と周辺国への波及
エジプトでの政権崩壊から1週間。この間は触発された反政府抗議行動が中東諸国に広がる過程であった。イエメン、イラン、バーレーン、アルジェリア、リビアなどに、エジプトの革命の過程で用いられた手法やシンボ…
中東―危機の震源を読む(70) ムバーラク最後の一日──加速するグローバル・メディア政治
エジプトでは急速に事態が進展し、2月11日にはムバーラク大統領が辞任してエジプト政治は暫定的な軍政に移行した。全権を掌握した国軍最高評議会は2月13日に憲法を停止し、議会を解散。6カ月を目途に、新憲…

中東―危機の震源を読む(69) エジプト革命日録
エジプトでは、1月25日に最初の大規模デモが勃発してから3週間目に入った。ムバーラク政権は大統領自身を後景に退けさせスレイマーン副大統領を表に立てながら、大統領即時辞任の要求は拒否し、小刻みに譲歩案…

中東―危機の震源を読む(68) 崩壊危機のエジプトを読む
エジプト情勢が緊迫している。事態がめまぐるしく動いているため、今回はエジプトの現状についてQ&A形式で解説する。Q1. エジプトでは大規模なデモが各地で続き、ムバーラク政権が揺らいでいるようです。現…

中東―危機の震源を読む(67) チュニジア革命の「詩」と統治の「散文」
チュニジアでベンアリー政権が崩壊した時、多くのアラブ世界の知識人たちがこの詩を連想したという。この詩を書いた夭折の詩人アッシャーッビー(Abu al-Qasim al-Shabbi; 仏語表記はAb…
中東―危機の震源を読む(66) 岐路に差し掛かる米・イスラエルの「特別な関係」
本日9月2日からワシントンで始まるイスラエル・パレスチナの「直接対話」の背景として、オバマ政権下で表面化してきた米・イスラエル関係の変化を押さえておきたい。表面的には、米・イスラエルの緊密な関係をオバ…

中東―危機の震源を読む(65) 再開されるイスラエル・パレスチナ和平交渉の最深部
本日9月1日、ワシントンに中東和平の主要当事者が集結する。イスラエルのネタニヤフ首相、パレスチナ自治政府のアッバース大統領に加え、エジプトのムバーラク大統領、ヨルダンのアブドッラー国王が招待され、それ…

中東―危機の震源を読む(64) 中東という「危機と機会」に溢れた世界
二〇〇五年一月号から続けてきたこの連載も、本誌の紙版の休刊でひと区切りとせざるを得ない。それまでの『フォーサイト』の国際情勢ウォッチングの連載は、著名な学者、ジャーナリスト、作家がほとんどで、知名度も…
























