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投稿者:
raoponn
2012年10月31日00時39分
判らないこと
どうして 貧乏人が 共和党に 票を 投ずるのか。
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投稿者:
The Sovereign
2012年11月02日00時15分
ロムニー氏と温家宝氏
ニューヨークタイムズに中国の温家宝首相の家族が温氏の首相在任中にビジネスで成功し、大金持ちになったことをスクープする記事が載りました(http://www.nytimes.com/2012/10/26/business/global/family-of-wen-jiabao-holds-a-hidden-fortune-in-china.html?pagewanted=all)。温氏は中国指導部のなかで腐敗撲滅の先頭に立ってきたので、この記事は大きな衝撃を持って受け止められ、英語圏の中国研究者、中国にフォーカスしているジャーナリストの間では議論が沸騰しています。中国政府もかなりの衝撃だったらしく、ただちに英語と中国語のニューヨークタイムズのサイトにアクセスできなくなりました。中国関連の記事では、今年一番のスクープと言っていいでしょう。
この記事に関しては様々な論点がありますが、一つおもしろいと思ったのは、温氏の家族が金持ちになったことそのものが問題と考えている人が多いことです。アメリカでは、金持ちの政治家がたくさんいます。ロムニー氏やチェイニー氏がそうです。ロムニー氏は「私はビジネスに成功して金持ちになったのだから、国の『経営』でもうまくいくはずで、経済を立て直してみせる。だから私に投票してくれ」という理屈を展開しています。この理屈でいけば、温氏の家族がビジネスに成功して金持ちになったことは、温氏の経済運営の評価にプラスになることはあっても、マイナスになることはないはずです。
現実には、抜け穴の多い法律体系のために、中国では法律に反することをしていなくても金持ちになれば疑わしい目で見られ、その意味で温氏は「玉石混交」の被害者だと思いますが、ロムニー氏に見られる「自分の能力(だけ)で成功したのだから、金持ちは偉いんだ」というアメリカの金持ちに見られる(過剰な)自信もアメリカ独特のものに見えます。
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投稿者:
アーサー
2012年11月03日21時17分
うおぽんさんのコメントについて、私も同様のことを感じています。
ただ日本のことを考えてみると、貧困層向けの政策がその対象者に受けるかというと必ずしもそうではないと思います。
郵政選挙の時に、郵政民営化で一番影響を受ける過疎地域で、郵政民営化賛成候補が敗北したかどうかと考えると、北海道ではそのような地域が多かったように記憶していますが、それ以外の地域では敗北よりも、民営化賛成の候補が勝利を勝ち取った事例が多かったように思います。
自分が貧困層だ、と仮に思っていたとしても、政策でその対策を見たときに、自分は認めたくない、という反発心を持つことも多いのではないでしょうか。自分にメリットがあったとしても、必ずしも投票行動に結びつかないというパラドックスが存在していると私は考えています。
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投稿者:
The Sovereign
2012年11月04日03時14分
「階級」と投票行動
「階級」というとマルクス主義の専売特許のように聞こえますが、英語の「class」は今でも経済水準の違いを表すのに普通に使われています。らおぽんさんの質問の答えを私も考えていたのですが、正直言って「これは!」という答えは考えつきませんでした(今のところ)。ただ、いくつか答えを見出すことはできます。
第一は、貧乏人が民主党に、金持ちが共和党に入れる傾向は如実に存在するということです。もちろん、貧乏人が共和党に入れることも多々ありますし、民主党支持の金持ちも少なからずいます。ただ、「貧乏人→民主党」「金持ち→共和党」という傾向は、近年ますます鮮明になってきていて、2001年のブッシュ政権誕生以来急速に進んだ階級格差の拡大と相まって、ワシントン政治の党派対立が深刻化に大きく寄与してきました。
第二は、政党支持におけるキリスト教の価値観の果たす役割です。もともと教会の牧師は、妊娠中絶問題など社会的価値(social values)を重視する視点から保守政党(共和党)に入れる傾向が強く、毎週教会に通うキリスト教徒の間では共和党支持が民主党支持を大きく上回っています。
第三は、教会というコミュニティーの影響です。教会は、金持ちが多額の寄付をすることで成り立っています。教会に多額の寄付をする金持ちは、減税政策、反規制政策といった経済政策の面でも共和党支持です。つまり、牧師と金持ちが教会という場を共有することで階級格差を克服するような共和党支持の基盤を確立しています。
最後に、敬虔なキリスト教徒の貧乏人は、教会のコミュニティーに助けられていると思っていますし、また実際にそうなので、牧師や教会のリーダーの金持ちの共和党びいきに影響されて、共和党支持者になる傾向があります。「(共和党)政府が減税したら、もっとたくさん教会に寄付ができる。(民主党)政府の社会福祉政策に助けられるよりも、教会に助けられるほうがいいでしょう」というメッセージがとても説得力のあるものに聞こえるのです。
つまり、皮肉なことに、新約聖書のなかでキリストがしていることは社会福祉政策そのものなのですが、キリスト教徒はそれを政府の社会福祉政策の正当性とはとらえず、逆に政府が教会ができること、すべきことをハイジャックしているととらえているのです。
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どうして 貧乏人が 共和党に 票を 投ずるのか。