日本人のフロンティア
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ミャンマーで考えたこと――日本の国際援助はどうあるべきか

今年2月、アウン・サン・スー・チー国家最高顧問と会談した筆者(JICA提供)
今年の3月初めにミャンマーを訪問した。ミャンマーはJICA(国際協力機構)の活動がもっとも活発な国の1つである。インド、インドネシア、フィリピン、ベトナム、そしてミャンマーがたぶんベスト5だろう。
ある人にそう答えたら、「なかなか戦略的だね」と言われた。たしかに、南シナ海からインド洋に抜ける航海の自由は、日本の生命線である。安倍晋三首相も、昨年ケニアで開かれたTICAD Ⅳ(アフリカ開発会議)で、開かれたインド洋・太平洋の重要性を強調している。

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