日本人のフロンティア
日本人のフロンティア(10)

「ソフト・パワー」の創り方:UHCフォーラムの1日から

UHCフォーラムでスピーチする筆者(JICA提供、以下同)

 

 12月14日、東京でUHC フォーラムという会議が開かれた。UHCとは、universal health coverage、つまり、すべての人が、健康を守るための基本的サービスを、支払い可能な費用で受けられる制度を指す。日本には国民皆保険制度があるので、当たり前と思っている人が多いが、世界でUHCの恩恵を受けられるのは人口の半分ほどだ。お金がないから医療を受けられない人が、多数いるのである。

 日本が国民皆保険を始めたのは1961年のこと。もっと早い国はあるが、日本は相当早いほうだ。それが高度経済成長を支え、長寿社会を実現した。超高齢化社会において、国民皆保険制度の見直しは必要であるが、全体としてUHCの必要性については、世界で広く認識されている。

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執筆者プロフィール
北岡伸一 東京大学名誉教授。1948年、奈良県生まれ。東京大学法学部、同大学院法学政治学研究科博士課程修了(法学博士)。立教大学教授、東京大学教授、国連代表部次席代表、国際大学学長等を経て、2015年より国際協力機構(JICA)理事長。著書に『清沢洌―日米関係への洞察』(サントリー学芸賞受賞)、『日米関係のリアリズム』(読売論壇賞受賞)、『自民党―政権党の38年』(吉野作造賞受賞)、『独立自尊―福沢諭吉の挑戦』、『国連の政治力学―日本はどこにいるのか』、『外交的思考』など。
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