日本人のフロンティア
(18)
中国の影響下でどう向き合うか――ザンビアとマラウイ

マラウイのカムズ国際空港(JICA提供、以下同)
8月下旬にアフリカ南部のザンビアとマラウイを訪問した。いずれもかつては英領だったところである。
しかし、その歴史を辿ってみると、イギリスの支配もそれほど古いことではない。南アフリカにヨーロッパ人が移住を始めたのは、まずオランダ人で、17世紀半ばのことだった。ヨーロッパに風土、気候も似ていたので、馴染みやすかった。彼らはアフリカーナと呼ばれるようになるが、そのあと、18世紀末にイギリス人がケープタウンにやって来た。ナポレオン戦争のころである。その後、イギリスは勢力を拡大し、第2次ボーア戦争(1899~1902)によって南アフリカを支配下に収め、1910年に南アフリカ連邦を成立させた。

「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン