「バオバブ」が欧州の注目を集め始めた

執筆者:シルヴィオ・ピエールサンティ 2008年11月号
タグ: イタリア 日本
エリア: 北米

[ローマ発]アフリカで「生命の木」とも呼ばれるバオバブの別名は「薬屋の木」。実際、バオバブの実にはビタミンCがオレンジの六倍、カルシウムが牛乳の二倍、鉄分がホウレンソウの二倍も含まれている。アフリカ選手がマラソンなど持久力を必要とするスポーツで活躍している秘密は、このバオバブにあるともいわれる。北京オリンピックに参加したアフリカチームのいくつかは、バオバブをどっさり持ちこんだとか。いや、常に最新情報を取り入れる欧州チームがバオバブをバッグにしのばせていた可能性もある。欧州委員会(EC)が今年六月末、バオバブ果実の高い栄養価と健康増進効果を認め、ビスケットなどの原料として販売することを認めたからだ。

フォーサイト最新記事のお知らせを受け取れます。
執筆者プロフィール
  • 24時間
  • 1週間
  • f
back to top