驚異的発展「中国・大湾区」現地踏査レポート(2)

執筆者:鈴木崇弘 2020年2月8日
エリア: アジア

 大湾区は、これまで述べてきたように、中国の国家の発展戦略において重要な拠点として位置づけられ、その地区を構成する市や地域は、相互に特色や特徴を発揮しながら、ある面では相互に競争し、ある面では相互に密接に結びつき、相互に補完しながら発展してきており、今後さらなる進化を遂げていきそうである。

 そこでここでは、今回の現地における研究・調査において見て、そして感じた実体験を、レポートする。

 本来なら、大湾区全域を訪問し研究・調査すべきであったが、今回は広州市、珠海市(マカオに隣接する地域)、深圳、香港という、大湾区の中でも特に重要な地域を限定して訪問した。

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執筆者プロフィール
鈴木崇弘(すずきたかひろ) 城西国際大学大学院研究科特任教授、早稲田大学総合研究機構総合政策科学研究所招聘研究員。専門は公共政策や社会システム。東京大学法学部卒。イーストウエスト・センター奨 学生としてハワイ大学等に留学。設立に関わり東京財団・研究事業部長、大阪大学特任教授・阪大FRC副機構長、設立に関わり自民党の政策研究機関「シンクタンク2005・日本」 の理事・事務局長、中央大学大学院公共政策研究科客員教授、厚生労働省総合政策参与、東京電力福島原子力発電所事故調査委員会(国会事故調)事務局長付(情報統括)、城西国際大学大学院国際アドミニストレーション研究科教授・研究科長、沖縄科学技術大学院大学客員研究員などを経て現職。PHP総研客員研究員等も務める。主な著書は『日本に「民主主義」を起業する』(第一書林)『シチズン・リテラシー』(教育出版)等。
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