驚異的発展「中国・大湾区」現地踏査レポート(3)

執筆者:鈴木崇弘 2020年2月10日
エリア: アジア

 今回の研究調査は、香港で行われる「『一帯一路』香港サミット」に合わせた日程を組んだ。

新しさと古さが入り混じる香港(以下写真はすべて筆者撮影)
 

香港で開かれた「一帯一路サミット」

 そのサミットは、現在も継続するデモの中、2019年9月11日~12日に開催された。

 中国政府は、新たな経済圏の確立や関係各国間の相互理解の増進などを目的に、中国が形成を目指す経済・外交圏構想として、「一帯一路構想」を推進している。

 この構想を推進するため、中国政府は「一帯一路 国際協力サミット・フォーラム」を2017年と2019年に開催した。昨年は北京で4月25日~26日に開催され、各国の首脳および首脳級のリーダーが参加し、習近平国家主席も開会挨拶をしている。

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執筆者プロフィール
鈴木崇弘(すずきたかひろ) 城西国際大学大学院研究科特任教授、早稲田大学総合研究機構総合政策科学研究所招聘研究員。専門は公共政策や社会システム。東京大学法学部卒。イーストウエスト・センター奨 学生としてハワイ大学等に留学。設立に関わり東京財団・研究事業部長、大阪大学特任教授・阪大FRC副機構長、設立に関わり自民党の政策研究機関「シンクタンク2005・日本」 の理事・事務局長、中央大学大学院公共政策研究科客員教授、厚生労働省総合政策参与、東京電力福島原子力発電所事故調査委員会(国会事故調)事務局長付(情報統括)、城西国際大学大学院国際アドミニストレーション研究科教授・研究科長、沖縄科学技術大学院大学客員研究員などを経て現職。PHP総研客員研究員等も務める。主な著書は『日本に「民主主義」を起業する』(第一書林)『シチズン・リテラシー』(教育出版)等。
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