岩瀬昇のエネルギー通信 (218)

「CO2排出量」先進国「大幅減」世界「横ばい」IEA報告の「希望」

執筆者:岩瀬昇 2020年2月13日
エリア: アジア 北米
「IEEJ」(一般財団法人日本エネルギー経済研究所)の「EDMC」(計量分析ユニット)による「エネルギー・経済統計要覧2019」より
 

 中国・武漢を震源地とする新型コロナウイルス(新型肺炎)の蔓延は、中国経済に大きな打撃を与えている。

 中国政府は、拡散を防ぐために人の往来を抑制すべく、陸海空すべての交通手段を制限している。その結果、中国便を主力としている日本の「LCC」(格安航空会社)の経営が悪化しているとも報じられている。

『Forbes Japan』は2月11日06:30、『世界の航空会社の損失、「2003年のSARS」と同レベルの見通し』との記事を掲載し、中国発着便のみならず、世界中の航空交通が減便を余儀なくされ、経営が悪化していると報じていた。

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執筆者プロフィール
岩瀬昇(いわせのぼる) 1948年、埼玉県生まれ。エネルギーアナリスト。浦和高校、東京大学法学部卒業。71年三井物産入社、2002年三井石油開発に出向、10年常務執行役員、12年顧問。三井物産入社以来、香港、台北、2度のロンドン、ニューヨーク、テヘラン、バンコクの延べ21年間にわたる海外勤務を含め、一貫してエネルギー関連業務に従事。14年6月に三井石油開発退職後は、新興国・エネルギー関連の勉強会「金曜懇話会」代表世話人として、後進の育成、講演・執筆活動を続けている。著書に『石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか?  エネルギー情報学入門』(文春新書) 、『日本軍はなぜ満洲大油田を発見できなかったのか』 (同)、『原油暴落の謎を解く』(同)、最新刊に『超エネルギー地政学 アメリカ・ロシア・中東編』(エネルギーフォーラム)がある。
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