民主党系有権者の間に浮き上がる「断層」

執筆者:足立正彦 2020年2月20日
エリア: 北米
集会でも圧倒的に若い支持者が目立つサンダース候補(C)EPA=時事
 

【ワシントン発】 アイオワ州党員集会、ニューハンプシャー州予備選挙という、2月に設定された民主党大統領候補指名獲得争いの「序盤州」4州のうちの2つの戦いが終わった。

 残り2州の争いは、2月22日の西部ネバダ州党員集会、29日の南部サウスカロライナ州予備選挙となる。

 アイオワ、ニューハンプシャー両州ともに白人の人口比率が9割を上回る圧倒的に白人比率の高い州であったのに対し、ネバダ州はヒスパニック系有権者の比率が約3割、サウスカロライナ州はアフリカ系有権者の比率が約6割と、今後人種的多様性に富んだ地域へと移行することになる。

カテゴリ: 政治
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執筆者プロフィール
足立正彦(あだちまさひこ) 住友商事グローバルリサーチ株式会社シニアアナリスト。1965年生まれ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より、住友商事グローバルリサーチにて、シニアアナリストとして米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当し、17年10月から米州住友商事ワシントン事務所に勤務、20年4月に帰国して現職。
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