やっぱり残るは食欲
やっぱり残るは食欲 (29)

牡蠣ニモ負ケズ

執筆者:阿川佐和子 2020年3月21日
カテゴリ: カルチャー
エリア: アジア
「牡蠣は七転八倒し、そして七転び八起きするだけの価値がある」

 

 最近、気に入っているオイスターバーがある。といってもまだ数回しか行っていないが、カウンターとテーブル席いくつかの小さな店である。その店の名物は「毎日、空輸で届く広島の新鮮な牡蠣」。オイスターバーだから当然かもしれないが、これがおいしく、なおかつ楽しい。氷を張った銀の大皿に、「かき小町」とか「先端」とか「大黒神島(おおくろかみじま)」とか名札のついた、それぞれに大きさもかたちも違う生牡蠣が並べられ、それを1つずつ小皿に取って、そのまま、あるいはレモンをかけて、はたまた特製ビネガーを垂らし、ギンギンに冷えたシャンパンか白ワインとともに、いただく。

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執筆者プロフィール
阿川佐和子 1953年東京生まれ。報道番組のキャスターを務めた後に渡米。帰国後、エッセイスト、小説家として活躍。『ああ言えばこう食う』(集英社、檀ふみとの共著)で講談社エッセイ賞、『ウメ子』(小学館)で坪田譲治文学賞、『婚約のあとで』(新潮社)で島清恋愛文学賞を受賞。他に『うからはらから』(新潮社)、『正義のセ』(KADOKAWA)、『聞く力』(文藝春秋)など。
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