医療現場こそまさに「戦場」そのもの(イタリア北部ロンバルディア州の病院)(C)AFP=時事
 

 中国や韓国で猛威を振るった新型コロナウイルスは、3月中旬以降、欧州を席巻している。

 イタリアでの死者は3月25日時点で 7000人に迫る勢いとなり、ついに3300人弱の中国を超え、最も死者の多い国になった。ここ数日は毎日600人台、700人台の死者が出ており、増加に歯止めがかかっていない。

 感染者数でもイタリアはすでに7万人超となっており、8万人超の中国に次いで多い。

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執筆者プロフィール
渡邊啓貴(わたなべひろたか) 帝京大学法学部教授。東京外国語大学名誉教授。1954年生れ。慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程・パリ第一大学大学院博士課程修了、パリ高等研究大学院・リヨン高等師範大学校・ボルドー政治学院客員教授、シグール研究センター(ジョージ・ワシントン大学)客員教授、外交専門誌『外交』・仏語誌『Cahiers du Japon』編集委員長、在仏日本大使館広報文化担当公使(2008-10)を経て現在に至る。著書に『ミッテラン時代のフランス』(芦書房)、『フランス現代史』(中公新書)、『ポスト帝国』(駿河台出版社)、『米欧同盟の協調と対立』『ヨーロッパ国際関係史』(ともに有斐閣)『シャルル・ドゴ-ル』(慶應義塾大学出版会)『フランス文化外交戦略に学ぶ』(大修館書店)『現代フランス 「栄光の時代」の終焉 欧州への活路』(岩波書店)など。最新刊に『アメリカとヨーロッパ-揺れる同盟の80年』(中公新書)がある。
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