新・日本人のフロンティア (5)

目が離せない「地域大国」パキスタン

執筆者:北岡伸一 2020年3月30日
タグ: 日本
エリア: アジア
イムラン・カーン首相(中央左)と面談する筆者(中央右)(パキスタン政府提供)

 

 2月にパキスタンを訪れた。前回は1995年で、25年ぶりの再訪だった。1995年は、阪神淡路大震災(1月17日)とオウムサリン事件(3月20日)が起こった年で、オウムサリン事件の直後に行ったように記憶する。

 パキスタンは東にインド、北に中国、北西にアフガニスタン、西にイランに囲まれている。 

出典:国際連合DFS作成の地図にJICAが加工。 なお、地図上の領土、国境等に関しては、JICAとしての公的な見解を示すものではない

 面積は日本のほぼ2倍、人口は2億人を超える。2050年には3億4000万人に達し、インド、中国、アメリカに次ぐ世界第4位になると予想されている(第4位はナイジェリアという予測もある)。

カテゴリ: 政治 社会 カルチャー
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執筆者プロフィール
北岡伸一(きたおかしんいち) 東京大学名誉教授。1948年、奈良県生まれ。東京大学法学部、同大学院法学政治学研究科博士課程修了(法学博士)。立教大学教授、東京大学教授、国連代表部次席代表、国際大学学長等を経て、2015年より国際協力機構(JICA)理事長、2022年4月よりJICA特別顧問。2011年紫綬褒章。著書に『清沢洌―日米関係への洞察』(サントリー学芸賞受賞)、『日米関係のリアリズム』(読売論壇賞受賞)、『自民党―政権党の38年』(吉野作造賞受賞)、『独立自尊―福沢諭吉の挑戦』、『国連の政治力学―日本はどこにいるのか』、『外交的思考』、『世界地図を読み直す』など。
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