「大統領選プロセス」にも大きな影を落とし始めた「新型コロナ禍」

執筆者:足立正彦 2020年4月4日
エリア: 北米
新型コロナで握手を控える2人。が、候補指名レースは事実上「棚上げ」状態に(C)AFP=時事
 

【ワシントン発】 米国における今年最大の政治イベントは、言うまでもなく11月3日に投開票が行われる大統領選挙である。

 米国大統領選挙はオリンピック夏季大会と同じ年に行われるが、新型コロナウイルスの感染が国際的に拡大し続ける中、今年7月24日から8月9日まで開催予定であった東京オリンピックも1年間の延期を余儀なくされた。

感染拡大に歯止めがかからない米国

 米国内での新型コロナの感染拡大に歯止めがかからず、「ジョンズホプキンス大学」の4月2日現在の集計では、感染者は中国を追い抜き世界最多となる23万6000人に達するとともに、死者数も6000人を上回った。

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執筆者プロフィール
足立正彦(あだちまさひこ) 住友商事グローバルリサーチ株式会社シニアアナリスト。1965年生まれ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より、住友商事グローバルリサーチにて、シニアアナリストとして米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当し、17年10月から米州住友商事ワシントン事務所に勤務、20年4月に帰国して現職。
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