「新型コロナ禍」は韓国「4.15総選挙」をどう動かすか(上)

執筆者:平井久志 2020年4月5日
エリア: アジア
3月25日、新型コロナウイルスの検査試薬を開発した企業を訪問した文在寅大統領(右)。その指導力が総選挙にどう響くか (C)EPA=時事

 

 韓国で最初の「新型コロナウイルス」感染者が確認されたのは1月20日だった。

 その後、信者数が20万人を超える新興宗教「新天地イエス教会」での集団感染が発生し、韓国は一時、中国に次ぐ感染者数を抱える国となり、国を挙げての新型コロナとの闘いが続いている。

 一方、韓国では4月15日に総選挙が予定されている。この総選挙は文在寅(ムン・ジェイン)政権への「中間評価」でもあり、与党が敗北すれば文政権のレームダック化が急速に進むとみられている。

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執筆者プロフィール
平井久志(ひらいひさし) ジャーナリスト。1952年香川県生れ。75年早稲田大学法学部卒業、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年3月に定年退社。現在、共同通信客員論説委員。2002年、瀋陽事件報道で新聞協会賞受賞。同年、瀋陽事件や北朝鮮経済改革などの朝鮮問題報道でボーン・上田賞受賞。 著書に『ソウル打令―反日と嫌韓の谷間で―』『日韓子育て戦争―「虹」と「星」が架ける橋―』(共に徳間書店)、『コリア打令―あまりにダイナミックな韓国人の現住所―』(ビジネス社)、『なぜ北朝鮮は孤立するのか 金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(新潮選書)『北朝鮮の指導体制と後継 金正日から金正恩へ』(岩波現代文庫)など。
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