グローバル「コロナ禍」で顕在化した「機能しない」WHO「連携弱体化」G7

執筆者:柯隆 2020年4月8日
エリア: アジア 北米
新型コロナで試練にさらされるグローバリズム。新冷戦へ突入しかねない米中対立を前に、G7の存在感は……(C)AFP=時事
 

 ドナルド・トランプ米大統領は2年前にスイスのダボス会議で、グローバル化がもはや機能しない枠組みである、と明言した。

 それに対して中国の習近平国家主席は、グローバル化こそ世界の平和と繁栄に貢献している、と反論した。

 しかし、目下の「新型コロナウイルス危機」によって、グローバリズムが試練に晒されているのは間違いない。

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執筆者プロフィール
柯隆(かりゅう) 公益財団法人東京財団政策研究所主席研究員、静岡県立大学グローバル地域センター特任教授、株式会社富士通総研経済研究所客員研究員。1963年、中国南京市生まれ。88年留学のため来日し、92年愛知大学法経学部卒業、94年名古屋大学大学院修士取得(経済学)。同年 長銀総合研究所国際調査部研究員、98年富士通総研経済研究所主任研究員、2006年富士通総研経済研究所主席研究員を経て、2018年より現職。主な著書に『中国「強国復権」の条件:「一帯一路」の大望とリスク』(慶応大学出版会、2018年)、『爆買いと反日、中国人の行動原理』(時事通信出版、2015年)、『チャイナクライシスへの警鐘』(日本実業出版社、2010年)、『中国の不良債権問題』(日本経済出版社、2007年)などがある。
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