いち早い「戦時経済対策」すでに「戦後復興」も「仏コロナ対策」の充実度

執筆者:広岡裕児 2020年4月9日
エリア: ヨーロッパ
3月31日、フランス中部のマスク工場を訪れたマクロン大統領。手にした消毒用アルコールも、「総力戦」の「武器」だ (C)AFP=時事
 

 4月7日、安倍晋三首相は「緊急事態宣言」を発令し、同時に史上最大規模となる108兆円規模の「緊急経済対策」も発表した。

 が、規模はともかく、時期については、海外からも「遅すぎる」との批判が出た。

 日本と対照的に、フランスの対応は早かった。

 3月12日、「新型コロナウイルス」禍が始まって初のテレビ演説で、エマニュエル・マクロン仏大統領は「総力戦」を訴えた。

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執筆者プロフィール
広岡裕児(ひろおかゆうじ) 1954年、川崎市生まれ。大阪外国語大学フランス語科卒。パリ第三大学(ソルボンヌ・ヌーベル)留学後、フランス在住。フリージャーナリストおよびシンクタンクの一員として、パリ郊外の自治体プロジェクトをはじめ、さまざまな業務・研究報告・通訳・翻訳に携わる。代表作に『エコノミストには絶対分からないEU危機』(文藝春秋社)、『皇族』(中央公論新社)、『EU騒乱―テロと右傾化の次に来るもの―』(新潮選書)ほか。
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