国際人のための日本古代史 (122)

「新型コロナ」対処差を「一神教」と「多神教」の違いで考える

執筆者:関裕二 2020年4月10日
エリア: アジア
古代より自然と共に生きてきた多神教的日本人(都下某公園にて、筆者撮影、以下同)
 

 2020年春。新型コロナウイルスが猛威をふるっている。人類は食物連鎖の頂点に立っているが、自分で移動することもできない微小なウイルスに、翻弄されている。

 国ごとに感染の経過が異なっていて、幸いなことに、日本人の死亡率は、低い。その理由のひとつは、BCGワクチンの予防接種ではないかとする説があり(ハーバード大学公衆衛生学部のメガン・マリー教授の仮説)、BCGの臨床試験もはじまっている。

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執筆者プロフィール
関裕二(せきゆうじ) 1959年千葉県生れ。仏教美術に魅せられ日本古代史を研究。武蔵野学院大学日本総合研究所スペシャルアカデミックフェロー。著書に『藤原氏の正体』『蘇我氏の正体』『物部氏の正体』、『「死の国」熊野と巡礼の道 古代史謎解き紀行』『「始まりの国」淡路と「陰の王国」大阪 古代史謎解き紀行』『「大乱の都」京都争奪 古代史謎解き紀行』『神武天皇 vs. 卑弥呼 ヤマト建国を推理する』など多数。最新刊は『古代史の正体 縄文から平安まで』。
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