インド「全土封鎖延長」で「経済損失」と「改革チャンス」

執筆者:緒方麻也 2020年4月20日
エリア: アジア
巨額の経済損失も「国民の命には代えられない」とモディ首相は言う(C)AFP=時事
 

 新型コロナウイルスが世界的に猛威を振るう中、中国に次ぐ13億人超の人口を抱えるインドも、国を挙げて感染拡大防止に全力を注いでいる。

 ナレンドラ・モディ首相は3月25日から21日間の全土封鎖、つまりロックダウンを発令した。

 すでに実施していた旅客列車や国際線旅客機のサービス停止に加え、警察や消防署、食料品店やドラッグストアなどの生活に不可欠なものを除くほとんどの商店や役所を閉鎖。国内線旅客機の運航も停止し、罰則付きの厳しい移動制限によって感染を食い止める考えを示した。

カテゴリ: 政治 経済・ビジネス
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執筆者プロフィール
緒方麻也(おがたまや) ジャーナリスト。4年間のインド駐在を含め、20年にわたってインド・パキスタンや南アジアの政治・経済の最前線を取材、分析している。「新興国において、経済成長こそがより多くの人を幸福にできる」というのが信条。
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